家庭で起きた食中毒
セレウス菌
原因
1. 残り物の炒飯を室温で一晩放置したこと。
2. 調理器具の洗浄・消毒不足
3. 手洗い不足
だんだん過ごしやすい季節になってきました。
しかし、油断は禁物! 食中毒菌は、これからの季節も元気いっぱい。
食中毒は後を絶ちません。食中毒は飲食店で起きているイメージが強いのですが、
意外と身近でも起きているのを御存知ですか?
★食品の保管には、冷凍庫や冷蔵庫を活用しましょう。
ただし、過信は禁物!
★調理後、時間がたったものは思い切って廃棄しましょう。
★残った食品を温めなおすときにも十分に加熱しましょう。
★食器や調理器具は、使用後、長時間放置せず、
できるだけ早く洗いましょう。
★洗浄用のスポンジやたわしも使用後は、
洗剤と流水でよく洗い、乾かしましょう。
★調理の前、食事の前には石けんで手を洗いましょう。
予防
(1)一度に大量の炊飯をしないこと。
チャーハン等の調理加工までの時間を短くすること。
(2) 炊飯後のご飯はすばやく高温(50℃以上)か、
または冷却して保存すること。
★調理後は2時間以内に冷蔵庫に入れること。
★ご飯を放冷する時は、小分けをするか、清潔な容器に移し、
できるだけ早く温度を下げること。
(3) ご飯やチャーハンなどは、10〜50℃の温度帯で保存しないこと。
さらに常温では2時間以上放置しないこと。
(4) チャーハンに使用する鶏卵は新鮮なものを使用すること。
どんな食品が原因になりやすい?
セレウス菌は農作物を汚染していることが多く、
米や小麦粉を原料とする
チャーハン・ピラフ・オムライス・スパゲッティー 等が
原因となることがあります。
食中毒を起こさないために、日ごろから、注意しましょう。
事例
夕飯に、炒飯を作ったものの、残ったため涼しくなってきたからと思って、
テーブルの上にそのまま一晩置いておきました。
翌日、電子レンジで軽く温めて食べたところ、
1時間後に嘔吐・下痢等の症状を発症しました。
検査の結果、患者の便からセレウス菌を検出。
また、調理者(母親)の手指・自宅の包丁・まな板等からも
セレウス菌を検出しました。
セレウス菌とは
土壌・水・ほこり等 自然環境に広く分布しています。
食品中で増殖する際に、毒素を作り、下痢やおう吐などの症状を
引き起こします。
また、食品中では芽胞を作って生存するため、熱にも強い細菌です。