《食中毒を防ぐ為に》
*カキなどの二枚貝を調理する際には、十分に加熱しましょう。
(中心部温度 85℃・1分以上)
*カキを生食する時は必ず、包装に「生食用」の表示があるものを
消費期限内に食べましょう。
*カキはノロウィルスを蓄積することがあるため、子供やお年寄りなど
抵抗力の弱い方はなるべく生食を控え、十分に加熱して食べましょう。
どうして食中毒になりやすいの?
牡蠣などの二枚貝は、水と一緒にプランクトンを取り込んで生活しています。
そのため養殖海域等がノロウイルスに汚染されると、かきは海水と共に
ウイルスを取り込み、そのウイルスが中腸腺と呼ばれる内蔵の中に蓄積される
ことがあります。二枚貝はこの中腸腺も丸ごと食べる場合が多く、特に牡蠣は、
しじみやアサリなどの二枚貝と異なり、生食や加熱不十分で食べることがある
ため、食中毒の原因になりやすいと考えられます。
牡蠣によるノロウイルス感染経路
患者がウイルス
を排出
加熱不十分
で食べる
牡蠣が海水
を取り込む
感染・発病
ウイルスを蓄積
海水のウイルス汚染
多摩府中保健所「食べ物暦」より
お店で販売している生牡蠣には「生食用」と「加熱調理用」が存在し、
包装にその別が表示されています。生牡蠣による食中毒を防止するために、
生食用かきには成分規格をはじめ、様々な規格基準が定められています。
そのほかにも生産者や各漁協・魚連等と自治体が連携し、
養殖牡蠣の安全性や信頼確保のために様々な取り組みを行っています。
牡蠣 美味しいけど、食中毒にも気をつけて
冬の味覚といえば、『牡蠣』があります。『海のミルク』
といわれ、生食やカキフライ、焼いたり、鍋物等美味しくいただけます。
カキは栄養価が高く、美味しいのでたくさん食べたいところですが、
『生牡蠣を食べるとあたりやすい』いうこともよくいわれいて、
過去に食中毒にあたったことのある苦い経験を持っている人の中には
敬遠する人もいるのではないでしょうか
近年その原因が判明し、生産者や自治体等が各種対策にとりくんできた
ことによって、牡蠣を原因とする食中毒は減少しています。
実際に行われている取り組みの一例
★ 採取海域ごとにノロウィルスの検査を定期的に実施し、
陽性の場合は出荷を停止する。
★ 殺菌された海水で一定期間換水してから出荷する。
★ 包装加工にあたっては、衛生的な水を使用して十分洗浄する。
▼なお、東京都では生食用カキを取扱う営業者に対して、届出を義務付け、
衛生的な取扱い等の指導を徹底しています。